
「混浴、興味はあったけど、
ずっとサイトを見ているだけでした」
今回来てくれた女性ゲストが、
そんな感想を書いてくれた。
最初の一歩って、
やっぱり勇気がいるんだと思う。
特に女性の単独参加は、
どんな人がいるのか、
どんな空気なのか、
実際に行ってみるまではわからない。
だから私は、
「また来たい」
と思ってもらえるかどうかって、
すごく大事だと思っている。
女性がいるから安心、ではない
時々、
「女性がいるから安心なんですね」
と言われることがある。
たしかに、
女性参加者がいること自体が、
安心材料になることはあると思う。
でも実際は、
それだけではない。
私たちが大事にしているのは、
“心地よく長時間一緒に居られる空気”
そのものだ。
場の空気は、みんなで作っている
例えば、
混浴がはじめてのカップルさんが居たとき。
男性はどんな空気感を求めていて、
女性はどんな距離感なら安心できるのか。
そういうことを、
会話の中から自然に感じ取ろうとしている。
誰かが質問して、
誰かが少し引いて、
誰かが場全体の温度を見る。
でも、
役割分担しているわけではない。
「あ、うん」の呼吸で、
自然に流れを整えている感じに近い。
たぶん、
その流れがあること自体、
ほとんどの人は気づいていないと思う。
実際、
会話している当人たちでさえ、
こちらが空気を整えていることには、
気づいていないことが多い。
でも、
私たちはずっと、
場全体を感じながら動いている。
人に敏感な人たち
私たちは、
たぶんみんな、
少し人に敏感だ。
だから、
ずっと会話し続けたり、
誰かがテンション高く場を回し続けたりすると、
疲れてしまう。
だから時々、
会話を景色に戻す。
「わぁ、風気持ちいいですね」
「お日様の光が湯に揺れて、すごくきれいですよ」
そんなふうに。
人から、
景色や感覚へ。
会話を止めるわけではなく、
一度、
呼吸をゆるめる。
露天風呂って、
広い露天の中で、
ぼーっと風を感じながら湯に浸かったり、
景色を見たりもできる。
“人間関係から少し離れる余白”
が、
自然に組み込まれている場所なんだと思う。
「良い人」かどうかではなく、「疲れるかどうか」
私たちは、
「みんな優しいから成立している」
わけではない。
むしろ、
合わないと感じた人とは、
ちゃんと距離を取る。
もちろん、
キライという意味ではない。
実際、
楽しかったけど、
なんだか少し疲れたな、
ということは普通にある。
例えば、
一方的に自分の話ばかりする人。
ずっと大きな声で話し続ける人。
空気よりも、
自分のテンションを優先する人。
そういう人がいると、
感受性の強い人は、
場のノイズそのものに疲れてしまう。
逆に、
無理をしない人。
気を遣いすぎない人。
本性のままで、
長時間一緒にいて心地いい人。
そういう人とは、
不思議と、
自然に長い時間を共有できる。
それは、
「コミュ力が高い」とか、
「気が利く」というより、
“呼吸が乱れない”
に近い感覚なのかもしれない。
波長が合う、という感覚
私は、パートナーとはじめて湯の中で会ったとき、
30分もしないうちに、
「この人、波長合いそうだな」
と思っていた。
いや、もしかしたら、
ほんとうは、
「波長合いそうだな」と心が感じたのは、
一瞬だったのかもしれない。
頭でわかったのは、
たぶん、
彼が、
「どんな感じが希望ですか?
何か希望があるなら、お応えできると思いますよ」
そう言ったときだったと思う。
その言葉の中に、
自分の理想を押し付けず、
こちらをちゃんと見ようとしている感じがあった。
だから、
安心できた。
そしてたぶん、
今のClub Inner Spaは、
そういう感覚の積み重ねで出来ている。
「誰にでも合う場」
ではないと思う。
でも、
長時間一緒にいて、
自然に呼吸できる人とは、
きっと深く繋がれる場所なんだと思う。
だから、
「また来たい」
になるのかもしれない。
