土日、二週間ぶりに群馬へ行ってきた。
今回はClub Inner Spaのイベントではなく、個人的にパートナーと過ごすため。そして、いつもの仲間との時間のための旅。
いつものように混浴を何ヶ所も巡る旅ではなくて、湖へ行ったり、花火を見たり、滝を歩いたり。終わってみたら、なんだかいつも以上に充実した二日間だった。
久しぶりに、朝早く群馬へ
今回は子どもたちが夏休み中だったので、久しぶりに朝早く家を出て群馬へ。
この二週間、パートナーとは電話でたくさん話した。これまで以上に深い話もたくさんして、長かったけれど、とても大切な二週間だった気がする。
久しぶりに顔を合わせたとき、お互いなんとなく、いつもとは少し違う顔をしていたような気がした。
最初に連れていってくれたのは、榛名湖。
去年の夏にもここで手漕ぎボートに乗って、「また乗りたいね」と話していた。それを覚えていてくれたんだな、とちょっと嬉しくなった。

一生懸命ボートを漕いで、岸から離れた静かなところへ。
ボートを降りたあとは、湖のほとりにキャンプ用の椅子を出して、一服しながらぼーっと湖を眺めた。湖に腰まで浸かって釣りをしている人がいる。虫の声がして、ときどき水面がちゃぷん、と揺れる。あとは、空気のささやきが聞こえるだけ。
東京にいると、どこにいても何かしらの音がある。家にいても生活の音がして、カフェに行けば人の声や音楽。外へ出れば車や電車の音。
私は人より音に敏感だから、知らないうちに、そういうものにずっと疲れているのかもしれない。
でも、ここには本当の静けさがある。
ときどきぽつりぽつりと話して、また黙って湖を見る。
「こういうのもいいね」
と言いあって、また二人でぼーっとした。
こういう時間、好きだなぁと思った。

行き先を決めない一日
お腹が空いてきたので、榛名湖を出発。
群馬にいるとき、私はほとんど行き先を決めない。その日の天気や時間を見ながら、パートナーがあちこち連れていってくれる。
今日はどこに行くんだろう、と思いながら助手席に乗っている。自分で何も考えなくていいのが、私にはけっこう嬉しい。
この日のお昼は、山の中にある人気のラーメン屋さんへ。手打ちの平たい麺と、しっかりした味のスープがおいしかった。
満腹になったあとは、少し早めに宿へ行ってのんびり。少しだけ一緒に昼寝したら、びっくりするくらい深く眠れた。
三人で見た、嬬恋の花火
夕方、道の駅八ッ場でいつもの仲間と合流して、三人で嬬恋の花火大会へ。
駐車場はかなりいっぱいだったけど、ぎりぎり停めることができた。東京の花火大会ほどの大混雑では全然なくて、それでも花火は想像していたよりずっとすごかった。

目の前というより、頭の真上。次々と大きな花火が開く。
そして、私がとても好きだったのが「音」だった。
最近の大きな花火大会って、音楽とセットになっていることも多いけれど、嬬恋では聞こえてくるのは花火の音だけ。
ドーン。
そして、次の花火まで少し静かになる。
その音と音の間の静寂が、なんとも心地よかった。休憩中には近くを電車が走っていって、その音さえなんだかいい。

派手なのに、静か。
これぞ日本の花火、という感じがして、とても好きだった。時間も40分くらいでちょうどよくて、
「来年も絶対来ようね!」
と言いながら会場をあとにした。
花火のあとは、夜の尻焼へ
帰りにコンビニへ寄って、軽く腹ごしらえ。アメリカンドッグを食べながら、
「やっぱアメド最高だね」
なんて笑って。
そこから三人で、夜の尻焼温泉へ向かった。
夜遅い時間に三人で尻焼に来るのは、ずいぶん久しぶり。駐車場には思ったより車があって、知り合いにも会った。
この日の湯は少し熱めだったけど、いつもの場所は水が流れ込んでいて、長湯するにはちょうどよかった。
暗い川の中で、三人でのんびり浸かる。
昼間の混浴とは全然違う。空も川も人の姿も、ぼんやりとしか見えない。そのくらいの暗さが、この日はちょうどよかった。
夜中に八ッ場で仲間と別れて、一日目は終了。朝からずいぶん盛りだくさんな一日だった。
翌日は、ずっと行きたかった場所へ
翌朝はチェックアウトまでゆっくり過ごしてから出発。
まずは、以前から食べたいと言っていた生どら焼のお店へ連れてってくれた。
種類がたくさんあって、レジの前で二人でさんざん迷った。私は抹茶、パートナーはクリームチーズ。
どっちもおいしかったけど、やっぱり私の抹茶の方がおいしかった(笑)。
そして次は、これまで何度か行こうと言いながら行けていなかった吹割の滝へ。

ここが、思っていたよりずっとすごかった。
川全体が巨大な岩の間に吸い込まれていくみたいで、想像していたよりずっと広くて壮大。なんだか海外に来たみたい。
お天気もよくて、少し汗をかきながら、写真を撮ったり立ち止まったりしながら歩いた。ちょっと散策するのにもちょうどいい。

榛名湖とはまったく違って、ここではものすごい水の音がする。
でも、不思議とうるさくない。
都会の騒音とは、やっぱり何かが違うんだろうな。
最後に一湯
吹割の滝でゆっくりしすぎて、思ったより時間がなくなってしまったけれど、最後に伍楼閣へ。
この日は一時間だけ露天風呂に入った。
前だったら、せっかく群馬に来たのに、一時間しか混浴に入れなかった、と思っていたかもしれない。
でも、この日は一時間で十分だった。
そのあと、まだ帰りたくなくて赤城山を少しドライブ。最後は渋川の食堂へ行った。
以前食べた五目ラーメンがとても優しい味でおいしかったので、またそこへ。なのに今回はイカフライ定食を頼んでしまった。
まぁまぁおいしかったけど、
やっぱり五目ラーメンにすればよかったかな……^^;
でも、パートナーと食べるご飯は、いつもおいしい。
混浴だけじゃなかった
帰り道、
「なんだか、混浴に何時間も入ってるより充実した二日間だったね」
と言い合った。
ほんとだね。
そう言われてみれば、今回、混浴に入っていた時間はいつもよりずっと短かった。
湖でぼーっとして、ラーメンを食べて、三人で花火を見て、夜の野湯に入って、滝を歩いて、またご飯を食べた。
それだけなのに、とても満たされていた。
これまで私の中では、群馬に行くことと混浴に行くことが、かなり近いところにあった気がする。
でも、いつの間にか好きになっていたのは、混浴だけじゃなかったみたい。
山や川や湖。都会にはない静けさ。車で走る道。そして、大切な人たちと、そこで何でもない時間を過ごすこと。
混浴も、もちろん好き。
でも、それだけじゃなかったんだな。
そんなことに気づいた、夏の群馬の二日間だった。

文中で何回か語られている「音」に関わるエピソード、共感しかありません。
都会を離れると、普段いかに強制的に聞かされている音が多いか、それによってどれだけ疲れさせられているか、逆説的に気付かされます。
自然の音しかない空間へ、意識的に足を運ぶようにして行きたいな、と読ませていただきながら思いました。